3.1. 機器の点検
パウチシールに異常がないか、 内視鏡の使用期限が過ぎていないか確認します。 パウチ
•
シールが破損している場合、 または使用期限が過ぎている場合は、 内視鏡を廃棄してくだ
さい。 1a
本内視鏡のピールパウチ包装を注意深くはがし、 ハンドルと遠位端から保護材を取り外し
•
ます。 1b
本内視鏡の屈曲部と遠位端を含む挿入コードの全体について、 手を前後に慎重に動かし
•
て、 患者に傷害を与えるような異物や損傷 (粗面、 鋭角、 突出部等) がないことを確認しま
す。 点検の際は、 必ず無菌的に操作を行って ください。 これが守られない場合、 製品の無
菌性が損なわれます。 1c
遠位端に傷、 ひび割れ、 その他の異常がないか点検します。
•
送気/洗浄バルブの上部の穴が塞がれていないことを確認します。
•
上下左右の制御ホイールを各方向に停止するまで回転させて、 ニュートラルの位置に戻るこ
•
とを確認します。 屈曲部がスムーズかつ正確に機能し、 最大角度まで屈曲した後にニュート
ラルの位置に戻ることを確認します。 1d
セクション2�1の説明に従って、 アングルロックが固定され、 解除されることを確認します。
•
すべての方向に制御ホイールを完全に回し、 完全に角型になる位置に角度をロックし、 屈
曲部が安定していることを確認します。 ロックを解除したときに屈曲部が真っ直ぐになるこ
とを確認します。
シリンジを用いて滅菌水をワーキングチャンネルに注入します。 漏れがなく、 先端部から排
•
水されることを確認します。 1e
必要な場合は、 周辺機器との互換性を確認して ください。
•
本内視鏡にあらかじめ装着されている吸引バルブの交換が必要になったときのため、 予備
•
の吸引バルブが用意されています。 予備の吸引バルブはパッケージに同梱されています。
誤動作が発生した場合に処置を継続できるように、 新しい内視鏡をすぐに使用できる状態
•
にしておいて ください。
3.2. 使用前の準備
ディスプレイユニッ ト、 CO₂送気装置、 滅菌済み送気・洗浄水ボトル、 副送水ポンプ、 滅菌水ボト
ル、 真空源、 チューブを含む吸引容器を、 それぞれの取扱説明書に沿って準備・点検します。
ディスプレイ装置に電源を供給します。 2
•
本内視鏡のコネクタの矢印とディスプレイユニッ トのグレーのポートを注意深く合わせ、 コ
•
ネクタの破損を防いでください。 3
内視鏡のコネクタをディスプレイユニッ トの対応するグレーのポートに差し込み、 内視鏡を
•
ディスプレイユニッ トに接続します。
内視鏡がディスプレイユニッ トにしっかりとロックされていることを確認します。
•
本内視鏡を挿入する際には、 患者が誤って挿入コードを噛んでしまわないように、 マウスピ
•
ースを使用することを推奨します。
3.3. 併用機器への接続
本内視鏡は、 一般に販売されているほとんどの医療用の吸引・送気・洗浄水管理システムと連動
するように設計されています。 内視鏡はそれ自体で陰圧を発生しないため、 システムの運用には
外部の真空源 (壁掛け吸引や医療用吸引ポンプなど) が必要です。 本内視鏡は標準的な吸引コ
ネクターを備えているため、 しっかりとした接続が可能であれば、 一般的な吸引チューブを使用
することができます。 内視鏡とともに使用するために選択された内視鏡用体液管理システムに適
用されるすべてのサードパーティメーカーの指示およびガイダンスを参照し、 これに従うことはユ
ーザーの責任です。 患者に検査や処置を行うために、 すべての液体容器 (滅菌水ボトルや吸引容
器) は、 こぼれないように適切かつ安全に配置し、 安全な作業環境を維持しなければいけませ
ん。 容器を指定の場所に設置し、 本セクションの説明に従って接続します。 内視鏡に他社製品を
使用する場合は、 必ず他社製品に付属の使用説明書を参照し、 それに従って ください。
送気・洗浄水管理システムへの接続 4
副送水装置の電源を切ります。
•
新しい使い捨ての、 または滅菌された再利用可能な送気・洗浄液管理チューブセッ トを使
•
用して内視鏡を接続します。
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