ST6
プロ用アナログモニタリングシステム - 取扱説明書
エイジング期間
Solo6、 Twin6、 Sub12に採用されている トランスデューサは、 その機能を最大限に発揮し、 周囲の温度や湿度条件に適応するために、 一定のエイ
ジング期間を必要とする複雑な機械です。 このエイジング期間の長さは、 それぞれの環境条件に応じて異なり、 数週間に及ぶ場合もあります。 エイ
ジング期間終了を加速させるには、 スピーカーを中域に調整して、 低音が豊富な音楽を約20時間聞く ことをお勧めします。 スピーカーの特性が完
全に安定すると、 Focalスピーカーの機能を思う存分お楽しみいただけます。
調整
Solo6、 Twin6およびTrio6に特有の調整
ミ ッ ドレンジドライバースイ ッチ (Left/Right) – Twin6のみ
16.5
cmのスピーカーユニッ ト2つのうちのどちらが中域を再生するか、 このスイ ッチでユーザーが選択できます。 通常、 ミ ッ ドレンジドライバー
「Left/左」 を選択すると、 ( 正面から見て) 左のスピーカーユニッ トが中域を再生することになります。 反対にミ ッ ドレンジドライバー 「Right/右」 に
スイッチを合わせると、 ( 正面から見て) 右のスピーカーユニッ トが選択されます。 希望する配置の如何にかかわらず、 2つのスピーカーを左右対称
に配置し、 可能な限り最高のサウンドイメージを獲得するために、 こうした調整が便利であるのがよ くわかります (図E) 。
入力感度セレクター (Input)
この切り替えスイ ッチを用いて、 入力感度を調整することができます。 + 4 dBuは標準的なプロ用オーディオ機器に適しているのに対し、 -10 dBVは
それほどレベルの高くない、 その他の音源タイプに使用できます。
HFシェルビング
これは± 3 dBで、 4.5 kHz以上の高周波レベルを調整するのに使用します (図M) 。
LMFエコライザー
低中域周波数エコライザーは、 Qファクター (超低音の電磁制動) 1に対して、 中心周波数160 Hzでの音量調節を作動させる、 あるいは解除するの
に使用します。 スピーカーがテーブル、 コンソールの卓、 あるいは反響し得るあらゆるホルダーに設置されている場合、 スイ ッチを–1、 -2、 -3 dBに調
節するよう推奨いたします (図N) 。
LFシェルビング
これは± 3 dBで、 150 Hz以下の低周波レベルを調整するのに使用します (図M) 。 コンソール上、 壁際、 コーナーなどのスピーカー位置に対して、 こ
の調整は非常に便利。 こうした周波数を多少和らげる傾向が見られます。
ランプ
「オン/オフ」 のLEDランプはスピーカー前面の、 フ ォーカスモードランプの上、 Focalのロゴ脇に位置します。
フ ォーカスモード - Solo6&Twin6
フ ォーカスモードは2ウェイ (Twin6は2.5ウェイ) から1ウェイへ移行するのに使用します。
Solo6およびTwin6は (フ ォーカスモードで) 110 Hzから10 kHzの周波数特性であるため、 テレビ、 PC、 車内、 スマートフ ォン、 その他のあらゆるマル
チメディ アシステムのように、 低域の周波数特性に限界のあるシステムへミキシングを転送する際のクオリティー確認が可能です。
このフ ォーカスモードはまた、 オーディオ信号内に含まれるその他の情報に対して、 音量バランスを整えるのに非常に重要な中域や低中域の調整
を確認することもできます。 2ウェイ (Twin6は2.5ウェイ) のサウンドシグネチャーに近いリスニングを提供。 このフルレンジスピーカーユニッ トは同
じスイートスポッ トをキープしつつ、 ステレオイメージへま ったく別のアプローチを展開します。
200