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268 | MTS 6517 VCI |
5.3
WLAN接続のセットアップ
MTS 6517 VCI はUSBケーブルで又はワイヤレス (WLAN)でワ
ークショップへの接続を確立できます。VCIマネージャーの「Network
Setup」(ネットワーク・セットアップ)タブから診断テスターのネットワー
クインターフェイスの選択及び設定用のいくつかの機能を利用でき、こ
の機能にはWLANとセキュリティの設定もあります。
i
MTS 6517 VCIの無線LAN機能を使用する場合、無線LAN
アダプタ ドングルをインストールする必要があります。
「Network Setup」タブで設定が可能なためには、診断テスターを
USBで接続する必要があります。Network SetupタブはUSB接続
が確立されない限り無効です。
MTS 6517 VCI ではワイヤレス接続2種類がサポートされていま
す。Access Point Wireless Communicationは診断テスター
をアクセス・ポイント経由でワークショップにあるPC/ラップトップと接続し
ます。P2P Wireless Communicationは診断テスターをUSB-
WLANアダプター経由でPC/ラップトップと直結します。以下の各節で
は異なる種類の接続について説明されています。
5.3.1
アクセス・ポイントとのワイヤレス接続の有効化
診断テスターはアクセス・ポイント経由によるワイヤレスデータ伝送で設
定可能です。設定を開始する前に下記の項目が既知であることが必
要です:
R
診断テスターに割当可能なIPアドレス及びサブネットマスク(LAN
がIPアドレスの自動割当に対応している場合)。
R
アクセス・ポイントのSSID (ネットワーク名)
R
ネットワーク認証にはWPA を使用します — これに
は、Personal、 Open、又は、Sharedの三種類があります。
R
データ暗号化にはTKIP又はWEP (64ビット又は128ビット)から
選択できます。
R
ワイヤレス接続用パスワード (認証番号)
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1699200092 B
2017-06-20
下の図は複数の診断テスターを単一のPC/ラップトップにアクセス・ポイ
ント経由で接続する場合を表しています。
診断テスターをWLAN環境と接続するように設定するには次のステッ
プを行ってください。診断テスターの通信ポート変更は IT管理者から
事前に許可を得た上でないと行うことはできません。
1. VCIマネージャーをPCデスクトップにあるVCIマネージャーのアイコン
をクリックして起動します。
2. PCと診断装置をUSBケーブルで接続します。
3. 車両 (OBDライン) または外部電源を介してMTS 6517 VCIに
電圧を供給します。
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MTS 6517 VCIがUSB接続ケーブルを介してのみ電圧が供給
される場合、USBポートを介した印加電圧では無線LANドングル
に供給される電圧が不十分になる可能性があります。
i
診断装置を完全に起動させます。
i
タブ "VCIエクスプローラ" のVCIアイコンの上部に小さなUSB接
続のアイコンが現れます (8.4章のグラフィックを参照。ここで、USB
アイコン等がどのように表示され、他にどのようなアイコンが表示され
ているかを見ることができます)。
i
USBアイコンは、VCIがUSB接続ケーブルを介してPCに接続され
ていることを表示します。また、マウスをタブ "VCIエクスプローラ" の
アイコンに移動し、緊急ヘルプでVCIがどのようにPCに接続されて
いるかを見ることができます。
4. タグ "VCIマネージャー エクスプローラ" でUSBアイコンのついた
VCIを選択し、ボタン<接接接接>を押します。
i
接続がされると、緑色のチェックマークがUSBアイコンに変わります。
緑色のチェックマークはVCIとPCの通信を確認します。
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