TubeMeister 20 Deluxe – Manual 1.3b
2 標準的な設定および接続
3 チューブ ・ セーフティ ・ コントロール
(TSC)
TSCは、 アンプのトーンや技術上の安定性を向上させ、 パワー ・ チューブの寿命
を延ばすために、 バイアスを調整する機能です。 TSCはこの作業を自動的に行
いますから、 皆さんは何もする必要がありません。 チューブの交換作業も、 従来
のアンプより簡単、 迅速、 安全に行えるので、 故障の際ばかりでなく、 様々なブ
ランドの交換チューブを比較する際にも非常に助かります。
注意 : チューブの交換は資格を持った専門家の仕事です! TSCは技術者を
バイアス調整の作業から解放するだけです。
LEDの意味は?
LEDはそれぞれ、 同じ位置に挿されたチューブに対応しています。 チューブの動
作状況は、 スリットにピックを差し込むだけで確認できます。
3.1 動作状態の自動表示
全てのLEDが点灯した場合 :
アンプがスタンバイ状態になっている間は、 全てのLEDが点灯し続けます。
STANDBYスイッチをPLAY側に切り替えて30秒ほど経つと、 LEDは消えま
す。 LEDが点灯したままになっている場合には、 ア ノード ・ ヒューズが切れてい
る可能性が高く、 技術者に交換してもらう必要があります。 ア ノード ・ ヒューズ
は、 チューブが故障した状態で電源を入れた時に切れる可能性があり、 TSCが
アイドル電流を測ることができない場合には、 故障したチューブの電源を切断
します。
どのLEDも点灯しない場合 :
パワー ・ チューブは正常に動作しています。
36
FS-2
Channels
Clean/Lead/Boost
Red Box
DI Out
Return
1個のLEDだけが点灯し続けている場合 :
点灯しているLEDに対応したチューブの電圧が不足しています。 数分経っても
LEDが消えない場合には、 該当するチューブを交換しなければなりません。
1つのLEDが点滅を続けている場合 :
点滅しているLEDに対応したチューブに過剰な電圧がかかっています。 チュー
ブの電源は遮断されており、 技術者に依頼してチューブを交換しなければなり
ません。 この時、 もういっぽうのLEDが点灯していれば、 もう1本のチューブの
電源も遮断されていることを示しますが、 こちらのチューブは交換の必要があ
りません。
3.2 マニュアル操作による表示
TSCはチューブのバイアス点をモニターし、 ペアのマッチングが取れているかど
うかを教えてくれます。 これは、 アンプに電源が入っている状態 (スタンバイ状態
を除く) でスロットにピックを挿すだけで、 簡単に確認できます。 ピックを挿すと
LEDが点滅します。 点滅の回数も重要ですが、 それよりも重要なのは、 点滅回
数の差です。 この差が4回以内であれば、 TSCは理想的サウンドを保証します。
差が4回より多くても、 アンプは安全に動作し続けることはできるので、 マッチ
ングの取れたペア ・ チューブと交換する必要はありません。 ただし、 マッチング
の取れたペア ・ チューブにすれば、 より良いトーンが得られるようになります。
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