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キャリバー MB M66.26
キャリバー MB M66.26
モノプッシャー クロノグラフ 1/1000
コレクション : タイムウォーカー
100年以上も前から、 ヴィルレにあるモンブランのミネルバ マニュファクチュールは、 経過時間を極めて正確に計測す
るクロノグラフを製造できる数少ない時計メーカーのひとつです。 ミネルバは1916年、 3秒で文字盤を1周する針を備
え、 1/100秒単位で計測することのできる機械式クロノグラフを発表し、 この分野でのパイオニアとなりました。 1936年
に改良を加えて再登場したクロノグラフは、 1秒で文字盤を1周する大きなクロノグラフ秒針を備えたものでしたが、 こ
れがモノプッシャー クロノグラフ1/1000のキャリバーMB M66.26の構想にあたり、 インスピレーションの主な源となり
ました。
このキャリバーにはテンプがふたつ搭載されています。
ひとつ目のテンプは振動数毎時18,000回 (2.5Hz) で時間表示を、 ふたつ目の小さなテンプは、 毎時360,000回 (50Hz) で
クロノグラフ機能を司ります。
つまり、 これは1秒に100回の往復運動 (ひとつの方向に50回、 もうひとつの方向に50回) をすることになります。 しかしな
がら、 キャリバーMB M66.26では、 この速度はただ秒針の動きを決めるだけではなく、 新しいタイプの歯車 (1/1000の歯
車と呼ばれる) に輪列での回転を開始させるインパルスの解放にもかかわっています。 この装置により作動されるこの
歯車は、 軸上を1秒に10回一定の速さで自転し、 これによって1秒の1/100がさらに均等に10に分割される関係を作り出
すのです。
クロノグラフ機能の制御は、 2層で構成されたコラムホイールを介して行われます。 その2層のうちひとつはテンプの
1/100秒単位でのスタート、 ストップ、 リセッ ト操作を、 ふたつ目は1/1000の歯車の操作を担います。
キャリバーMB M66.26は、 時間の表示に100時間、 クロノグラフ表示に45分のパワーリザーブを備えています。