SMA Solar Technology AG
5.2.7 合計出力一定制御の設定
図 23LCS ツール - 合計出力一定制御の設定
Modbus 対応電力計に関連付けて合計出力一定制
御機能を使うと、系統連系点への最大 AC 出力が
得られます。Inverter Manager に接続されている全
パワーコンディショナの総公称電力を考慮しま
す。パワーコンディショナは、系統連系点での自
家消費量で最大出力電力が増減します。
系統連系点での制限が適合された場合でも、パ
ワーコンディショナが接続された全接続負荷にエ
ネルギーを供給できます。
太陽光発電システムの公称電力の最大目標値は、
静的または動的特性で指定します。
• 静的特性の指定:
パラメータ Active Power (P_ref) を Support settings
> Immediate controls(179 ページの 5.2.11 章
「使用時間の設定」を参照)にある Inverter
Parameter メニューの有効電力制限値に設定し
ます。
• 動的特性の指定:
さらに、システムの公称電力の目標値は、I/O
Box、Modbus、ダイレクト マーケター イン
ターフェースで動的に制限されます。この値
が動的に設定される場合、パラメータ Active
Power (P_ref) は LCS ツール内で上書きされま
す。これは通常の売電運転にも、合計出力一
定制限機能を有効化した場合にも適用します。
負荷依存制御は合計出力一定制限機能を有効
化しない限り使用できません。また、パワー
コンディショナは直接目標値に制限されます
設置説明書
手順:
1. LCS ツールを起動します。
2. [ Installer]してログインします。
3. [ Setup]メニューを開きます。
4. [Power Management] > [Limited Export] と進み、オ
プションの [Limited Export Enabled] を有効にし
て、各値を入力します。
5. [ Save]を選択して、変更を保存します。
パラメータ Meter IP-Address、Meter Modbus Port、
Meter Modbus Unit ID と Meter Power Modbus Register
はエネルギーメーターの設定に使用します。
合計出力一定制限の特殊な場合であるゼロ 出力制
限では、系統への売電運転は完全に遮断されま
す。太陽光発電システムの公称値のパーセンテー
ジを表すパラメータ Safety Offset は、系統連系点
での出力電力の最大値への安全マージンを示しま
す。
安全値は、安全上の理由および突然の負荷の変動
から事前設定されています。これにより、目標値
への安全マージンが確保されています。有効化処
理においては、目標値は安全値まで減じられま
す。よって、売電電力は常に実際の目標値を下回
ります。
パラメータ Meter Connection Timeout は、電力量計
への通信が途絶えた場合に、太陽光発電システム
の公称電力を 0 W に調節するために必要な時間を
秒で指定します。
現在のシステム値の概要を見るには、Status メ
ニューを開けて Overview を選択します。
5 LCS ツール
IMVIOBOX-IA-xx-18
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