品質検査
すべてのムーブメントとタイムピースは、 計時 精度、 巻上げ
機構、 パワーリザーブ、 防水性能、 美観など数多くの評価規準
に基づき、 厳格な品質検査、 目視検査を通過します。 自動巻
タイムピースは、 組 立てが完了してからパテック フィリップ
の工場から出 荷されるまでに、数 週 間の実 動 検 査を経て
います。 パテック フィリップのすべての機械式タイムピース
は、 パテック フィリップ ・シールの厳格な認定規準を完璧に
クリアしてはじめて出荷されます。
精度
パテック フィリップ・タイムピースの計時精度は製造工程の
いくつかの段階で、 ムーブメントのみの状態、 およびケーシング
後の状態で検査されます。 計時精度の最終検査は、 着用状
態をシミュレーションして行ない、 以下のパテック フィリップ
計時精度規準を満たしていることを確認します。
ムーブメント径 が
20mm
以 上のものは、 日差−
なければならない。
時 計 の 精度を決 定 するのは、進む か 遅 れるかではなく、
進み遅れがいかに一定しているか、 ということです。
の進み遅れが常に一定している時計は、 進み遅れを調整し
さえすれば、 完璧な精度を得ることができます。 しかし機械
式タイムピースの精度は、 スポーツ、 職業、 就寝時に手首から
外すかどうか、 左右どちらの腕に着用するかなど、 お客様が
実際に使用される際の条件にある程度左右されます。 気温・
気圧の変動、 磁気 (電子機器、 セキュリティゲート、 電気製品
など) 、 振動、 その他数多くの原因が機械式ムーブメントの
動きに影響を与えるのです。 万一、 進み遅れが見られるようで
したら、 パテック フィリップ正規販売店または正規サービス
センターにお持ちくだされば、 お客様に満足いただけるよう、
完璧に調整いたします。
84
3
〜+
2
秒で
日あたり
1
防水性能
パテック フィリップのタイムピースには、 ケースに多 数の
シーリング・リングが装 着されており、 ほこりや湿気、 浸 水
による誤 動作や損傷からムーブメントを保 護しています。
革バンド、 サテンバンド付モデルは、 水に浸けないようお薦め
いたします。
毎年一度、 パテック フィリップ正規販売店または正規サービス
センターにタイムピースの防水 検 査をご用命いただくよう
お薦めいたします。 防水検査は、 短時間でできる簡単な検査
です。
オーバーホール
パテック フィリップのタイムピースは自動巻、 手巻、 クォーツ
式を問わず、 定期的な検査が必要です。 お買い上げ後は、 定期
検査のために、 およそ
〜
年に一度はパテック フィリップ
3
5
正規販売店にお越しになるようお薦めいたします。 販売店で
は、 お客様のタイムピースをパテック フィリップ ・ジュネーブ
本 社、 または世界 の主要なパテック フィリップ・サービス
センターに送り、 専 門の 時 計 技 術 者 の 手で 責 任を持って
検査・オーバーホールを行います。
専門の時計技術者は、 タイムピースを完全に分解し、 十分な
時間をかけて全部品を洗浄し、 検査し、 注油し、 再び組立て
ます。 すべての機 能を検 査し、 脱 進 機の調整を行います。
その後さらに
週間、 精度調整を行い、 最高の精度で動くよう
2
調整いたします。 オーバーホール完了までには数 週間以 上
かかることもありますが、 パテック フィリップの厳格な自社規
準に準拠した数多くの検査をすべてクリアするためには必要
な日数なのです。
85