(JP) 日本語
(JP) セルフブレーキングビレイ下降器
各部の名称
(1)可動サイ ドプレート
(2)カム
(3)軸
(4)ハンドル
(5)固定サイ ドプレート
主
要
な
材
質 :
ア ル ミ 合 金 ( 可 動
サ イ ド プ レ ー ト )
ステンレススチール(カム)
点検するポイント
各使用前に以下の項目を確
認してく ださい : 固定サイ ド
プレートと可動サイドプレ
ート、 摩擦部分(カム,溝)、 ロ
ックする部分(軸)、 カムとハ
ンドルのスプリングの操作。
最後に実際の操作の確認を
してください(図2を参照)。
万 が 一 器 具の状 態に関す
る 疑 問 点 が ある 場 合 は 、
㈱ ア ル テリア ( T E L 0 4 -
2969-1717) にご相談くだ
さい。
使用方法
こ の 製 品 は 、 リ ード す る
ク ラ イ マ ー や セ カ ン ド
を ビ レ イ す る 器 具 で す 。
室 内 の 人 工 壁 や 支 点 が
U I A A の 基 準 を 満 たし 整
備 され たス ポ ー ツ ル ート
向 け に 開 発 さ れ まし た 。
ア ル パ インクラ イミング
や アド ベ ン チャ ー クラ イ
ミング に は 使 用 で きませ
ん
UIAA基準のダイナミックシ
ングルロープ10〜11mmを
使用して下さい(9.7mmも
許 容 範 囲 で す ) 。 し かし 、
1 0 m mより小さい 径 のロ
ープを使用する場合、 細い
ロープ は 握りにくいため、
下降時や、 ロワーダウン時
には特に注意が必要です。
スタティ ックロープまたはセ
ミスタティ ックロープでの使
用は、 懸垂下降とトップロー
プのみに限定してください。
この 器 具 は 、 ビ レ イ に お
いて 起こる 可 能 性 の ある
ミスを 減らす 手 助 け はし
ま す が 、 全 て の 失 敗 を 防
ぐ わ け で は ありま せ ん 。
ユーザーは特定のトレーニ
ングを受け、 常に注意を払
っている必要があります。
図1. ロープのセッ ト
ロープは器具に刻まれてい
る図の通りにセットします。
次にグリグリを閉じ、 環付カ
ラビナで固定します。
図2. 機能の確認
使 用 前 に ロ ー プ が 正 確
にセットされているか、 器
具 が 適 切 に機 能している
Notice D14 GRIGRI D14600-H(020103)
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か 常 に確 認してください。
クライマー側のロープは、
急 激 な 引き寄 せ や 引っ張
りによりジャミングします。
ロープにテンションがかか
るとカム が 軸 上 で 回 転し
、 ロープ を 押し付 けます。
ロ ー プ 上 の テ ン シ ョ ン
が 解 除 さ れ ると 、 カ ム は
元 の 位 置 に 戻 り ま す 。
泥や砂が器具に入らないよ
うに気をつけ、 同時にロー
プが直接接触する表面に油
がつかないように注意してく
ださい。
図3. リードクライマーのビレイ
クライマーをビレイする前
に、 必ず自分自身にセルフ
ビレイをとってください 。
ビレイヤーは環付カラビナ
を使用してハーネスに直に
器 具を装 着してください。
ビレイヤーがカウンターウ
エイトの役割をし、 リーダー
が墜落した時に衝撃を吸収
するのを助けます。
3A. ロープの送り出し
ビレイヤー は 片 方 の 手で
末 端 側 の ロ ー プ を 握り、
もう一 方 の 手 でクライ マ
ー側のロープを握ります。
手際よくロープを送り出す
には、 末端側のロープを握
っている手で、 器具の中に
ロープを押し込み、 もう一方
のクライマー側のロープを
握っている手でロープを引
き出します。
墜落を止めるには
。
効果的に墜落を止めるには
、 末端側のロープを下方向
へ強く引いてく ださい。
3B. 素早くロープを繰り出す
には
リードクライマーがロープ
をクリップする時、 クライマ
ーに十分にロープを送り出
すのが困難な時があります。
この 時 は 、 末 端 側 の ロ ー
プ を 握って いる手 を 器 具
に 移 動 し 、 カ ム を 手 で 固
定し、 もう一 方の手でロー
プを素 早く引き出します。
カ ム を ロ ッ ク し て い る
手 は 素 早 く末 端 側 の ロ
ー プ に 戻 し て 下 さ い 。
注意 :
安全のため、 この
方 法 は 使 用 を 制 限し、 素
早く行う必 要 が あります。
パートナーの墜落時にビレ
イヤーの手がグリグリに挟
み込まれる危険性があり、
その結果、 末端側のロープ
の操作を失う可能性があり
ます。
3C. ブレーキ、 ロック、 ロック
の解除
(a)
器具は素早く強く引
か れ ると 、 ロ ー プ を は さ
む 構 造 に な って い ま す。
(b)
墜落が器具を
完 全 に ロ ッ ク し ま
す
このロックを解除するには
ハンドルを 強く引きます。
注意 : ロックを解除する時
は末端側のロープを常に強
く握り締めていてく ださい。
3D. 注意事項
-
ビレイヤーの安
全 を 確 保 す る :
ビレイヤー自身がセルフビ
レイを取り、 自分自身の危険
と、 パートナーを落下させて
しまう危険を排除する必要
あります。
-
軽い墜落、 軽
量 な ク ラ イ マ ー :
長 い ラ ン ナ ウト で の 複
数 の フリクション ポ イン
ト は 、器 具 に 伝 え る 衝
撃 荷 重 を 減 ら し ま す 。
加えて、 体 重の軽 いクライ
マーや、 滑るような墜落で
の荷重はロープに十分なテ
ンションを与えず、 器具のロ
ック機能が働かなかったり
遅れる可能性があります。
そ た め 、末 端 側 の ロ
ー プ は 常 に 強 く 握
っ て い て く だ さ い 。
注 意:そ れ ぞ れ の 手 は
一 方 向 側 の ロ ー プ の
み を 握 っ て く だ さ い 。
エイト環やミュンターヒッチ
などでしばしばなされるよう
に、 片手で両方のロープを
握ってしまう と、 器具に圧力
がかかり、 器具の正しい作
動が妨げられ、 ロープへの
ブレーキの働きが遅れたり
妨げられる恐れがあります。
注 意 : 器 具 は 常 に 自
由 に 機 能 す る 状 態 に
し て お い て 下 さ い 。
操作は障害物(例えば最初
のクイック ドローなど)によっ
て妨げられないようにして
下さい。
図4. 上部の支点を通したロワーリング
パートナーを簡単にロワー
ダウンさせるには 、 リード
クライマーをビレイする時
同 様、 グリグリをハ ーネス
に取り付 けて使 用します。
末 端 側 の ロ ー プ を 強 く
握 り 、そ れ か ら ロ ー プ
の 固 定 を 解 除 す る 為 に
ハ ン ド ル を 引 き ま す 。
ロ ー プ の 端 を 弱く、 或 い
は 強 く握 ること に よりブ
レ ー キ を 調 節 で きま す。
ハンドルはブレーキの補助
はしますが、 末端側のロー
プを握る手のブレーキ代わ
りにはなりません。
図5. セカンドクライマーのビレイ
こ の ケ ー ス で は 墜 落 の
距 離 は 限 ら れ て い ま す。
器 具 を 支 点 か ハ
ー ネ ス に 設 置 し ま
す
注意 :
器具が岩の縁に
。
あたって 操 作 が 妨 げられ
な いようにしてください 。
器具がクラックの間に挟ま
ったり、 カムの位置が岩や
そ の 他 の 障 害 物 にあたら
な いようにしてください 。
これらのような場合には、 適
切に機能しません。
図6. 固定されたアンカーポイントからの
ロワーリング
末 端 側 のロープを 摩 擦ブ
レーキが増すように必ずカ
ラビナに通してください 。
末 端 側 の ロ ー プ を 握
り 、ハ ン ド ル を 上 に
持 ち 上 げ て く だ さ い 。
末端側のロープを弱く 、 或い
は強く握ることによりブレー
キを調節できます。
図7. ホーリング
この器具はプーリーとアッ
センダーの組み合わせの代
用として使用できますが、 摩
擦は多くなります。
図8. 懸垂下降
この器具では50mまでの懸
垂下降が安全にできます。
そ れ 以 上 の 長 さ の 下
降 は お 薦 め で き ま せ ん
( 器 具 が オ ー バ ー ヒ ート
す る 恐 れ が あ りま す ) 。
ロ ー プ の 挿 入 は 同 じ
方 法 で 行 っ て 下 さ い 。
器具に刻まれている通りに
、 クライマー側に固 定した
側のロープを挿入してくだ
さい。
-
グリグリはオートロック
で す が 、 最 大 限 の 安 全 の
為に、 ハンドルを握ってい
る時 は 末 端 側 のロープを
絶対に離さないで下さい。
下 降 には 末 端 側 のロープ
をしっかりと握って下さい
。 そして ロ ー プ の 固 定 を
解 除 する為 にハ ンドル を
ゆっくりと引 いて 下さい 。
末 端 側 の ロ ー プ を 弱 く
、 或 い は 強 く握 る こと に
より、 ブ レ ー キ 調 整 と 下
降 の 操 作 が で き ま す 。
下 降 を 止 め る た め
に は 単 純 に ハ ン ド ル
を 放 し て く だ さ い 。
- ブレーキ力を高めるには、
末端側のロープをもう一枚
のカラビナに通して下さい。
-
一本のロープで下降し、
その後ロープを回収する方
法は、 図を参照して下さい。
注意 : 図のように正しい方の
ロープで下降してください。
間 違 え る と 死 に つ な
が る 危 険 が あ り ま す 。
下降前に懸垂する側のロー
プの下に結び目を作ること
を忘れないで下さい。
。