くこと。固定部接続点ならびに接合部分
は、最悪の場合に想定される負荷に耐える
必要があります。EN 363(受け止めシステ
ム)に基づき規定された落下衝撃緩衝材
(EN 355準拠)使用時においても最低12 kN
の衝撃荷重を想定して固定部接続点を形成
します。
本製品特性に関する情報、図の説明
図1a-b 重要となる製品構成部分
A 救助ストラップ
B センターベルト
C 固定点
D 調節可能ベルト / イージーグライダー
(Easy Glider)バックル
E トリプルロックバックル
F RFID(チップ)ポケット
G 製品表示
H ホールドグリップ
I 調節可能面ファスナー
1c ホールドグリップは、救助対象者を吊っ
た状態で所定位置へ位置決めする(ヘリコ
プターに乗せるなどの救助活動)ために使
用します。ホールドグリップは、絶対に負
荷が掛かる固定点として使用してはなりま
せん。
1d ホールドグリップは、固定部接続には適
していません。
図2 救助ストラップの位置決め
救助ストラップは、救助対象者の両脚間に
センターベルトが垂直に位置し、幅広のト
リプルロックバックル開口部付き胸部ベル
トが各々左側及び右側で胸部高さに位置す
るよう、救助対象者の背中側で位置決めを
行います。
図3 救助ストラップの装着
3a 胸部ベルトは左側及び右側が救助対象者
の体中央で合わさり、幅広のトリプルロッ
クバックルで接合させます。
3b/c 立った状態で救助ストラップがずり落
ちることがないよう、弾力性のあるショル
ダーベルトを前面の右から肩に回し、右肩
から左側わきに向けて背中に斜め掛けし、
面ファスナーを使って胸部ベルトに固定し
ます。
3d
同様にセンターベルトを体中央に沿わ
せ、幅狭のトリプルロックバックルで固定
点と接合させます。
図4 バックル各タイプの取扱
4a トリプルロックバックルの場合、フック
に引っ掛けるためにフレーム部分を上へ倒
すこと。バックルを緩めるには、はみ出た
メタルフレームをバックルハウジング内へ
と押し込み、同時にバックルを持ち上げる
こと。
4b イージーグライダー(Easy Glider)バッ
クルは、緩めるには上へ倒し、閉じるには
はみ出たベルトを引っ張ること。場合によ
ってはバックルを通じてカバーを引っ張る
必要があります。
図5 ベルトが張った状態での装着
5a/b 胸部ベルトが張った状態での装着は、
救助対象者が救助ストラップからずり落ち
ることがないよう、固定点が顎高さに位置
するように調節すること。