C. フットシェル
フットシェルの脱着時は必ず、摩耗や損傷を最小限に抑える適切なツールや器具を(靴べらなど)使用してください。シ
ェルから足部を手で引っ張り出して取り外そうとしないでください。足部の損傷をまねき、保証が無効になります。
RUSH ROGUE 2 H2O は、フットシェルを使用して装着することを意図したものではないため、装着した場合にはフットモ
ジュールが損傷するおそれがあります。
D. ベンチアライメント
推奨事項:ベンチアライメント時に、足部の背面の下に、3/8"ウェッジを取り付けます。
矢状面:
ソケットの屈曲と踵の高さの適切な値を測定後、体重負荷線がフットアダプタの中心を通って下がるように配置しま
す。特殊なガラス複合材により、ほかの義足よりもはるかに屈曲性が高いため、ベンチアライメントは最初の時点か
ら非常にスムーズです。
冠状面:
ソケットの内転/外転の適切な値を測定後、体重負荷線が中間の M-L ポジションの足の正中線を通って下がるように
配置します。
E. スタティックアライメント
ロッカーソール(下部ブレード)の形状により、患者様には、足の中間点を探すときに、これまでにない新感覚を経験し
ていただけます。ロッカーソールを使用することで、静止時または立位の快適なポジションを患者様がご自身で見つける
ことができます。ソールのロッカー底部の形状には、主に以下の 2 つの機能があります。
a. ステップ全体を通して、連続的で前進的な接点が得られる。
b. 「平坦」または「不活発」なスポットを一切解消します。
義肢装具士の方は、アライメントのこの段階でウェッジを導入することはお控えください。
近位アダプタの A/P セットスクリューの調整は、ウェッジの導入よりも、底屈または背屈に関する変更を加えるうえで適
切な場所となっています。
F. ダイナミックアライメント:
スライドアダプタについては、ダイナミックアライメントの目的上、また以下に記したアライメントで最もよくみられる
問題を解決するベストソリューションとなることから、使用することを強くお勧めします。
a. 硬い踵またはやわらかい踵
b. 硬いつま先またはやわらかいつま先
c. 立脚期の内反性の動きまたは外反性の動き
相対的なソケット/フットアライメントが最適な状態で測定されたら、近位側のフットアダプタでの足底屈または背屈を
使用し、踵からつま先までの快適性とエネルギーの放出を最適化することをお勧めします。
RUSH ROGUE 2 Foot および RUSH ROGUE 2 EVAQ8 の場合:
患者様がさらに踵を硬くすることをご希望の場合は、RUSH ROGUE 2 および RUSH ROGUE 2 EVAQ8 のオリジナルパッケージ
に付属しているヒールウェッジを導入して利用することが適切な対応となります。
このヒールウェッジは両面シールを使用するため、事前にブレードの下側表面の油分を除去しておく必要があります。適
切なウェッジの配置については下の図を参照してください。
注:RUSH ROGUE 2 H2O にはヒールウェッジは付属していません。
適切なヒールウェッジの配置
ロッカーの後端から前方へ約 1/8"(3.2mm)のとこ
ろの足底面にヒールウェッジを設置します。
6. 不具合の検出
異常な挙動に気づいたり、器具の特性に何らかの変化を感じた場合、または器具が重度の衝撃を受けた場合には、担当の義肢
装具士に相談してください。
使用説明書
RUSH ROGUE 2 FOOT &
RUSH ROGUE 2 EVAQ8
RUSH ROGUE 2 H2O
不適切なヒールウェッジの配置
部品間の配置は、足部のパフォーマンスに悪影響を
与え、保証が無効になります。
3/6頁