1 はじめに
備考
最終更新日: 2016-03-17
本製品をご使用になる際は本書をよくお読みください。
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下記の安全性に関する注意事項に従わないと、負傷したり製品が損傷するおそれがありま
►
す。
装着者には、本製品の安全な取扱方法やお手入れ方法を説明してください。
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本書を安全な場所に保管してください。
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本取扱説明書では、短下肢装具 ウォークオン リアクション 28U24、ウォークオン リアクション
プラス 28U25 の装着および適応に関する重要な情報を説明いたします。
2 適用
2.1 使用目的
本装具は、必ず装着部位の皮膚状態が良好であることを確認したうえで、下肢にのみ装着してく
ださい。
本装具は適応に従って使用してください。
2.2 適応 (以下の適応症は海外で認可されたものです。)
•
痙性を伴わない、あるいは軽度の痙性を伴っていて、背屈が弱い方( 脳卒中発症後や外傷性
脳損傷、多発性硬化症、神経性萎縮症、または腓骨神経麻痺の方など)
•
足部底屈筋に軽度の機能障害がある方
•
足底屈筋に機能障害がある方(28U25のみ)
•
足部の変形が見られるものの、短下肢装具や回旋矯正ストラップなどを使用することで補正
可能な方
•
膝関節の伸展に軽度の機能障害がある方
•
膝関節の伸展に機能障害がある方(28U25のみ)
適応については、必ず医師の診断を受けてください。
2.3 禁忌
2.3.1 絶対的禁忌
•
中程度から重度の下肢の痙攣
•
中程度から重度の浮腫
•
下腿潰瘍
•
中程度から重度の足変形
2.3.2 相対的禁忌
身体や装着予定の足部に以下の症状がみられる場合、必ず医師の診察を受けてください。皮膚の
疾患や損傷、炎症、腫れを伴う顕著な瘢痕、装着部の赤みや熱。装着部位から離れた場所に軟部
組織のかすかな浮腫などを含むリンパ液の循環障害。下腿および足の感覚障害や循環障害など。
2.4 使用上の制限
本装具は拘縮(収縮性拘縮)などの予防には使用できません。
本装具は、バスケットボールやバトミントン、乗馬、跳躍や素早い動きを伴うスポーツには使用
できません。スポーツ活動については装着者とよくご相談ください。
2.5 用途
本装具を使用することで、より自然な歩行運動を行うことができます。遊脚相では足部を中間位
で保持して、余分な補正動作を行うことなく自然な歩行を行うことができます(接地クリアラン
ス)。
踵接地時は、カーボンの弾性により足部を制御しながら調和の取れた動きで底屈するため、なめ
らかな踏み返しが可能です。 反発弾性を利用して立脚相中期の姿勢を支えます。
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