Bassman®は下記の真空管を使用しています:
プリアンプ: 12AX7A 真空管 ×2本(V1、 V2)
V1 (12AX7A)
(シャーシ、 下面図)
アンプの性能が充分発揮されていないと感じる場合は、 下記トラブルシ
ューティングの項をご参照ください。 一般にほとんどの真空管アンプに
おいて真空管は破損しやすい部品で、 毎度熟練技術者に持ち込むより
も、 自分で交換を行う方がよいでしょう。 もし真空管の交換の必要性が
生じた場合は、 下記の手順にしたがい注意深く行ってください。 もしご自
身での交換がためらわれる場合は、 Fenderのサービスセンターにお持
ち込みください。 その他の修理も正規Fenderサービスセンターにご相
談ください。 電気シャーシの中には、 ユーザーが自分で修理できない部
品があります。 真空管アンプには、 大変電圧の高くなる部品があり、 危
険です! 真空管のコンポーネントはとても熱くなります!上記の指示に
従わないと、 アンプに損傷が生じたり、 怪我をするおそれがあります!
アンプリファーの真空管交換:
1)
アンプリファーの電源を切り、 IECインレット{P}から電源ケーブ
ルを外します。 その他のケーブル (スピーカー・ケーブル、 ライン出
力、 エフェクト・ループなど) も邪魔にならないように外した方が良
いでしょう。
問題: Bassman®から音が出ません。 楽器は接続されていてアンプ
の電源もオンになっており、 パワー・インディケーター{N}も点灯し
ています。
解決法:
•
ボリューム ・ ノブ {B および G}が上がっており、 マスター・ ボリュ
ーム{K} が" 1" より上になっていることをご確認ください。
•
マスター・ ボリューム ・ ノブ{K}が押されていることをご確認くだ
さい (ミュートが無効になります)。
•
パラレル・ スピーカー出力 {Q} およびスピーカー・キャビネット間
で、 スピーカー・ケーブルが適切に接続されているかどうかを、 いま
一度ご確認ください。
•
アウトボード機器がエフェクト・ループ{T}に接続されている場
合は(プリアンプ出力とパワーアンプ入力) 、 その機器の電源が
入っており機能していることをご確認ください。 パワーアンプ
入力のジャックを外すと問題が解決する場合は、 Bassmanで
はなくエフェクト・ループに使用しているアウトボード機器が原
因です。
•
スピーカー・ケーブルおよび楽器ケーブルを取り替えてみてくださ
い。
•
楽器を替えてみてください。
上記の方法をすべて試しても音が出ない場合、 プリアンプ真空管を
調べてみてください (下記をご参照ください)。
50
真空管の交換
V2 (12AX7A)
トラブルシューティング
2) 警告! 真空管はアンプリファーの使用中非常に熱くなり、 火傷の原
因となります。次の作業をおこなう前に、 アンプリファーが十分冷
えるまでお待ちください。
3) アンプリファーが十分冷えた所で、 プリアンプ真空管にアクセスで
きるように、 2番プラス ・ ドライバーで、 リア ・グリルを固定している
4つのニッケルねじを外します。
5) これで真空管の交換作業ができる状態になりました。 プリアンプ真
空管を外すには、 まず真空管の金属シールド部分をねじりながら引
き下げます。 そうしたら、 真空管をまっすぐに引っ張って外します。
警告: 横に揺さぶりすぎると、 真空管底部のロケーター・ピンがソ
ケット内で折れてしまい、 その場合、 取り除き作業はFender電気製
品保証ではカバーされません。 ご自身での作業に不安がある場合
は、 Fenderの正規エレクトロニクス ・サービス ・センターへご相談
ください。
9) 背面のグリルを戻し、 4つのニッケル・マウンティングねじを締めま
す。
10) 手順1で取り外したスピーカー・ケーブルおよびその他ケーブル類
を再度接続します。
11) 電源ケーブルを再接続します。
真空管の取り扱いに関する注意:
指紋、 脂、 その他の物質が真空管のガラス面に付着しな
いよう注意することが重要です。 ことにパワー真空管は
留意してください。 真空管表面に指紋や他の物質が付着
した場合、 真空管のその部分が通常より高温になってヒ
ビの原因となり、 真空管の早期の故障につながります。
真空管に絶対素手で触れるべきでないと言う人もいます
が、 現実には難しいでしょう。 次の手順にしたがって、 真空管を汚さない
ように取り扱い、 寿命を最大限引き出すよう心がけてください:
1)
真空管を扱う前に手を洗います。
真空管を必要以上に触らないようにしてください。
2)
真空管を取付けたら、 清潔な布で真空管を拭き、 指紋や付
3)
着物を取り除いてください。
問 題 : イ ン プ ッ ト { A } に 楽 器 を 接 続 し て も 音 が 鳴
り ま せ ん 。し か し パ ワ ーア ン プ 入 力
楽 器 を 接 続 す る と 、 ア ン プ は 動 作 し て い ま す 。
解決法: プリアンプ真空管 V1 または V2 (ともに12AX7)のいず
れかが故障しています。 ヴィンテージ・チャンネルではアンプが動作
するがオーバードライブ ・チャンネルでは動作しない場合は (ブレン
ド {F}が "1"以外に設定されている場合)、 プリアンプ真空管 V2 を
新しいものと交換してください。 上記と逆の場合は、 V1を新しい真
空管と交換してください。
問題:
楽 器を接 続していない場合でも、 特にボリューム、 ゲイ
ン ま た はト ーン・コント ロ ール を 高 く設 定して い る 場 合 、ア ン
プ からピッチ の 高 い 、音 量 の 大 きな フィードバック が 発 生しま
す
-または-
特定の音程を演奏するとアンプが不意に鐘のよ
うなリングノイズを発します。-あるいは-
叩いているような機械的なノイズ
スティックで
)
を拾い、 スピーカーから増幅されて出ます。
解決法: プリアンプ真空管から" マイクロフォニック雑音" が生じていま
す。 V1またはV2、 あるいはV1とV2の両方(ともに12AX7)を新しい真空
管と交換してください。 オーバードライブ・チャンネルで問題が起こる場合
は、 V2をまず交換してください。
{ V } に 直 接
アンプ・シャーシを
(例:ピックあるいはドラム