処置に関する推奨事項
処置に関する推奨事項
ガイドライン
以下の処置ガイドラインは指針目的のみで提供されており、 経験豊かなレーザーユーザーと教育者の提供した情報に基づいて作成されました。 必ず患者の病歴を吟味し、 局所麻酔使用の禁
忌または他の合併症の可能性を評価して ください。
Gemini 810 + 980ダイオードレーザーで実施する臨床処置すべてについて、 従来の技法および装置と同じ臨床判断と注意を実践する必要があります。 臨床治療を行う前に必ず患者のリスク
を検討し、 よ く理解して ください。 臨床医は治療前に患者の病歴を十分に把握しておく必要があります。
用途
Gemini EVO 810+980軟組織用レーザーは、 口腔軟組織の切開、 廓清、 切除、 気化、 止血、 治療を目的としています。
• 廓清および切開生検
• 未萌出歯の露出
• 線維腫の除去
• 歯肉整形術
• 止血と凝固
• 歯肉切除術
• 歯肉の切開と廓清
• インプラン ト再治療
• 白板症
• 口腔乳頭切除術
• 根管治療の補助としての歯髄切除術
• 細菌レベル (除染) と炎症の抑制
• アフタ性潰瘍の治療
• 病変 (腫瘍) 除去
• 口内炎、 口腔粘膜のヘルペス性潰瘍、 アフタ性潰瘍の
治療
施設 ・ 環境に関する考慮事項
ガイドライン
軟組織歯科レーザー使用の適切なトレーニングに加え、 ユーザーはGemini 810 + 980ダイオードレーザーで患者に処置を行う前に電気外科装置または従来の器具を使用した処置を熟知
し、 経験を積んでいなく てはなりません。 経験のないユーザーは、 Geminiレーザーユニッ トで臨床治療を試みる前に適切なトレーニングの指針を求めて ください。
Gemini 810 + 980ダイオードレーザーを安全に使用するには、 必ず使用予定場所が以下の仕様を満たしていることを確認して ください。
パワー要件
外部AC/DC電源 - 付属のGemini EVO laser用電源のみを使用して ください。 すべてのGemini EVO laser電源には、 以下の対応するラベルが表示されています。 他の電源を使用しないでくだ
さい。
(図18.1)
入力電力 : 100-240V; 50-60Hz, 1.5A
出力電力 : 18V、 65W
加熱および換気
動作環境条件 : 10~ 40℃ (50~104°F),、 相対湿度95%以下。 輸送 ・ 保管時の環境条件の目安 0°~40℃ (32°~104°F) 、 相対湿度95%以下。 使用 ・ 輸送 ・ 保管時の大気圧は
70kPa~106kPaの範囲内であること。
可燃性化学物質およびガス
Gemini 810 + 980ダイオードレーザーを操作する処置エリアで使われる可燃性または支燃性ガスはすべて、 処置の間、 使用できません。 清掃品または他の可燃性化学物質は、 燃焼の可能性
を回避するため、 手術場所から離れたエリアに保管して ください。 呼吸または関連疾患のある患者の補助治療用酸素がある場所では使用しないでください。
プルーム排出
組織を気化する場合はプルームを排出する必要があります。 高容量真空システムを使用し、 臨床医はウィ ルスやバクテリアの制御に適した0.1ミクロン以下の高濾過マスクを着用しなく てはな
りません。
レーザー使用中の処置室へのアクセス
レーザーの使用中、 治療エリアへのアクセスを制限する必要があります。 治療エリアの入り口に隣接した指定場所に 「レーザー使用中」 と標示して ください。
注意 : レーザーの煙および/またはプルームには、 活性な組織微粒子が含まれている可能性があります。
安全に関する一般的な考慮事項
ガイドライン
Gemini EVO 810+980軟組織レーザーの安全な使用は、 医師、 システムオペレーター、 歯科医院の安全管理者を含む歯科チーム全体の責任です。 治療に好適な条件を適切に判断するため
• 膿瘍の切開と ドレナージ
• 弁蓋切除術
• 歯髄切断術
• 歯肉肥大症の軽減
• 軟組織の歯冠延長術
• 歯周ポケッ ト内の病変、 感染、 炎症、 壊死した軟組織の
除去
• ポケッ トライニングや接合部の上皮への細菌侵入により
炎症を起こした浮腫組織の除去
• Sulcular Debridement (歯周ポケッ ト内の壊死、 疾患、
炎症した軟組織を除去し、 歯肉指数、 歯肉出血指数、 プロ
ーブ深度、 アタッチメン トロス、 歯の移動性などの臨床指
標を改善する)
• 鎮痛軽度の筋肉や関節の痛みやこわばり、 軽度の関節炎
の疼痛、 または筋肉の痙攣、 軽度の捻挫や歪み、 軽度の
筋肉性腰痛を一時的に緩和するために、 組織温の上昇を
目的とした局所加熱、 局所的な血液循環の一時的な増
• 口腔前庭形成術
• レーザー軟組織掻爬
• 組織圧排
• 小帯切除術と舌小帯切開術
• 歯冠型取りのための歯肉圧排処置.
加 ; 筋肉の一時的な弛緩。
有免許の訓練を受けた専門家のみが、 本マニュアルに記載
されているすべての処置を安全に行うことができます。 患者
への潜在的な副作用としては、 治療後の腫れ、 炎症、 皮膚の
赤み、 瘢痕形成、 組織の色素変化、 感染などが挙げられます。
これらの症状すべては、 適切なアフターケアや術後ケアを慎
重に行うことで軽減できます。
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