5.1.3
ネジアダプター(M4、M5、M6、M10、M12)の使用
ネジヘッド付きファスニング(例:貫通アンカー、スタッドピン)の点検用。
一般に M16 ナットまたはネジヘッドは、 ネジ付きボタンアダプターを必要とせずに直接ジョー脚部に
適合します。例外的な場合(例:鋼材への X CRM 接続) 、テスターをネジアダプター M4、M5、M6、
M8、M10 または M12 とともにスペーサーあるいは負荷分配ブリッジなしで使用できます。測定機器
をブリッジに固定している 3 mm ネジを取り外して、測定機器をブリッジから取り外します。アダプ
ターをファスニングの突出しているネジに取り付け、試験測定機器のジョー脚部をネジ付きボタンア
ダプターのフランジ下にネジ止めします。
ネジの突出が十分な場合は、ファスナーを取り外さずにファスニングを試験することができます。
しかしながらこの場合には、ファスナーに起因するファスニングへの負荷(例:自重)を考慮する必
要があります。なぜなら、この負荷は引抜試験装置によりファスニングへの負荷に作用し、ファスニ
ングに失敗する可能性が高くなるからです。
アダプターの取付けの際は、 アダプターとネジヘッドとの接続が確実であることを確認してください。
5.1.4
スリット付きインサートアダプター(4.5 mm、5.5 mm、6.5 mm、8.5 mm、10.5 mm、12.5 mm)
の使用
5
ボルト本体との接続を構築する必要があるファスニングの点検用。
ファスニングは、取付けの際に規定されているトルクが維持されている場合に限り、希望の/必要な
負荷値に達します。6 スリットボタンアダプターは、直径 4... 12 mm のファスニングの試験に適して
います。
これらのアダプターは、固定エレメントに代えてファスニングのボルトヘッドの下に配置します。
これらのアダプターは、スリーブアンカーの試験にも使用できます。しかしそのためには、アンカー
を適切に打鋲した後再び少し緩めて、アダプターを配置できるようにする必要があります。アンカー
は再び固定した後、テストすることができます。
しかしながらこの方法は、アンカーを緩めることでその負荷値が低下する可能性があるためお勧めで
きません。
アダプターを起伏のある母材により損傷しないように注意してください。このため、アダプターと母
材の間に大きなシムまたは鋼板を敷くことをお勧めします。
5.1.5
ネジ付きロッドアダプター(M5、M6、M8、M10)の使用
M5 および M6 向けアダプターは、主にレンガの接続具の試験に使用します。
M5 ... M10 アダプターは、その特殊な形状によりインサートアダプターなしで使用できます。
5.1.6
ネジ付きロッドアダプター(M12、M16、M20)の使用
雄ネジまたは雌ネジ付きアンカーの試験用。
雄ネジ付きアンカーでは、アダプターが正しく取り付けられたアンカーにネジ止めします。ねじ込み深さ
は、ネジ直径以上とします。続いて、アダプターを直接点検装置と接続することができます。
雌ネジ付きアンカーでは、最初にネジ付きロッドをアンカーにネジ止めします。続いてアダプターを取り付
けます。ねじ込み深さは、両側においてネジ直径以上とします。続いて、アダプターを直接点検装置と接続
することができます。
5.1.7
X-IE 用アダプターの使用
1. ファスナー周りの断熱材を取り外します。
2. 引抜試験装置をアダプターとともに所定位置に取り付けます。アダプターを吸音エレメントのヘッドに
おいて X-IE アダプターの 2 つのプレート間へとずらし、吸音エレメントのハンドルが完全に下側プレー
トの穴にはまった状態にします。
テストを問題なく進めるには、ネジ脚部の長さを適切に設定する必要があります。
5.1.8
狭いスペースでのテスト
1. クランクハンドルのネジを外します。
2. これで、クランクハンドルを 22 mm のラチェットレンチ(キットに同梱されています)を使用して操作
できます。
▶ こうすることで、クランクハンドルを回すことができない壁面近くでの作業の際の操作が容易になり
ます。
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