ミキシングボードで出力信号のクリッピングが表示される場合、PVXp 15 の出力はクリーンに消化されていません。PVXp 15 に
届く前の信号のクリッピングは最適な状態ではありません。PVXp 15 のミキサー出力レベルを下げ、レベルコントロールを上げ
ます。PVXp 15 のアンプは DDT
を備え、DDT がアクティブになると LED インジケータが点灯します。 音(のコンプレッション)
™
が重いと感じられる場合、このインジケータをチェックします。通常より赤く点滅する場合、ミキサーからのドライブレベル (または
PVXp 15 のレベルコントロール) を下げる必要があります。
はじめてサウンドシステムの電源を入れるときは、最初にアップストリームの電気系統をすべてオンにし、次に PVXp 15 を、そ
のレベルコントロールを反時計回りに (最後まで) 回し切ってオンにします。ミキサー出力レベルコントロールを下げ切った状態
でレベルチェックから始めます。ゆっくりレベルを上げ、PVXp 15 レベルコントロールを目的の設定にします (はじめは3分の1のと
ころまでセットすることをおすすめします)。
PVXp 15 のレベルコントロールを上げ切り、次にミキサーからのみレベルを調節しようとするのはおすすめできません。過度のノ
イズを引き起こす傾向があります。ベストな方法は、ミキサーからケーブルを通して "ホット" な信号を PVXp 15 に送り、次に
PVXp 15 レベルコントロールを、必要なフル出力に達するのに必要なだけ上げることです。この方法では、ミキサー出力がクリ
ッピングしていないことを確認する必要があります。
PVXP 15 から AC 電源を遮断
最初に電源スイッチ (3) を使用して本体ユニットをオフにしてから、AC 電源コードを取り外すことをおすすめします。これは、電
源を切る間にパワーアンプやトランスデューサにかかる応力を最小にするためです。電源スイッチには、ターンオフ時に役立つア
ーク抑制コンデンサがあり、AC 電源からの切断をクリーンにする働きがあります。電源コードの IEC コネクタは、コードが小刻み
に動くときなど、最終的に完全に切断される前に断続的に接触することがあります。
トラブルシューティング
出力がない
最初に、本体ユニットに AC 電源が来ていてオンになっているか確認します。パワーアンプモジュールの LED が点灯しているこ
とを確認します。
緑色に点灯していない場合、オン/オフスイッチ (3) がオン位置か確認し、IEC 電源コード (2) がしっかり安定して接続されて
いるか確認します。AC 電源コードが AC コンセントに差し込まれているか確認します。最後にブレーカー (1) をチェックします。
(安全上の注意事項については「リアパネル: ブレーカー」のセクションをご覧ください。)
本体に AC 電源が来ていることを確認した後、PVXp 15 が信号を受けているか確認します。入力につながるケーブルを一時
的に外し、信号を再生できる他のデバイス (パワーアンプやスピーカー) に接続します。これで信号が再生される場合、使用
されているすべてのレベルコントロールが満足のいくレベルまで上がっている (3分の1ないし2分の1) か確認します。
PVXp 15 に直射日光や過剰な熱の影響を受けている場合、内部のサーマルプロテクトが起動していることも考えられます。
その場合は、PVXp 15 の電源を切り、温度が下がるまでしばらく放置します。
それでも出力がない場合は Peavey
ディーラーまたはPeavey サービスセンターまでお問い合わせください。
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ハム、ノイズ
PVXp 15 にハムあるいはノイズがある場合、これは AC コンセントに関係します。PVXp 15 を別の AC コンセントに接続してみ
ます。ミキサーや PVXp 15に別の回路 (ブレーカー) を使用する場合、ハムの問題が起こることもあります。現実的でない場
合を除いて、同じ壁コンセント (ブレーカー) からミキサーとパワースピーカー両方に電源を供給するのがベストです。
信号を PVXp 15 の入力に送るためシールドケーブルが使われていることを確認します。シールドケーブルではなく、1/4" プラ
グのスピーカーケーブルを使用する場合、これはハムあるいはノイズの原因になります。
ハムはグランドループに関係することもあります。PVXp 15 側の平衡ケーブルでシールドグランド (ピン #1) をリフトするのも役立
つことがあります。ケーブルの取り付け、取り外しの前あるいはスピーカー側でシールドグランドをリフトする前には、まず最初に
レベルコントロールを下げて入力の変化をよく確認してください。
PVXp
15、ミキサー、または任意のソースデバイスと同じ回路に調光器(照明調節スイッチ)がないことを確認します。調光
™
器が使われている場合は、これを完全オンまたは完全オフにすることでハムがなくなるか少なくなることがあります。これは典型
的な AC 配線/調光器の問題であり、PVXp 15の設計の問題ではありません。