加工について
Duceram Kiss ペーストオペークおよび中性ペーストは
薄めずそのまま従来のペーストオペーク筆に簡単に塗
布することができます。 このペーストの粘性または塗布
性に経時的な変化が起こ った場合には、 ぺーストオペー
クリキッ ドを添加して、 またはフレームをぺーストオペー
クリキッ ドの極薄フィルムで被覆することにより、 本来の
粘性を再現することができます。
注意:ぺーストオペークリキッ ドは極少量で使用するよう
にしてください。 ぺーストオペークリキッ ドを過剰に用い
ると、 オペーク焼成時にクラックや気泡形成を生じる原
因となります。
パウダーオペークは Ducera® Liquid OCL universalを添
加して混和します。
NE合金の加工には、 NEボンダーの使用をお勧めします (
パウダー/ペースト)。
NE-ボンダーを Ducera
®
Liquid B 又は 汎用 OCL と混合
し、 半被覆状に均一な層厚にてフレーム上に塗布します
(薄く塗ってください。 )。 引き続いて NE-ボンダーを 980
° C に加熱して焼付け、 これが均質にフレーム上に焼結
し、 フレーム表面に一様なグレーズを生じるようにしま
す。 それによって、 NE-合金と外装セラミックの間の確実
な固着結合が達成できます。
さらに、 非貴金属合金が素養されている際、 これらに適した
専用焼成条件 (dentsplysirona.comを参照してください) 。
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Ästhetik Line Basic
この標準積層法(オペーク/象牙色/切縁色) は、 短時間で
審美性が非常に優れた焼付を可能にします。 ます象牙
色陶材のコアを築盛し、 カッ トバック法により切縁領域
の積層準備をします。 切縁を積層したのち、 1回目のデン
チン(象牙色) 焼成を行います(表2, 3参照)。 収縮により生
じたスペースはそれぞれ対応する象牙色および切縁色
で補足し、 2回目の焼成 (表2, 3参照) を行ってから、 修復
物の仕上げを行います。 これに続く グレーズ焼成 (表2, 3
参照) はグレーズ陶材を使用するか否か必要に応じて選
択でき、 さらに必要に応じて個性的特徴を表現するため
にDuceram Kiss ステイン材を使用します。
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ポーセレンシ ョルダー
• ポーセレンショルダーを形成するには、 歯冠のマージ
ンを超硬フライス工具でマージンの高さが溝またはス
テップのもっとも低い箇所より0.5~0.8mm上になるよ
うに切削してください。 陶材内で応力が発生しないよう
に、 マージンが緩やかになるようにご注意ください。
• フレームの内側面 (とくにマージン領域) および外側面
を1の方法でサンドブラストし、 洗浄します (蒸気洗浄
機) 。
• 歯型に鉛筆 (黒鉛を含まない鉛筆) で形成限界をマ
ークし、 このマークを通常の方法でシーリングします (
たとえばアクリレート接着剤の塗布) 。
• ポーセレン分離剤Ducera-Sepを十分に塗付し、 乾燥さ
せたのち、 もう1度塗布して下さい。
• ここでショルダーポーセレンSM 1~5を練和液SD
Quickで練和し、 短縮したマージン上に盛り、 さらに歯
頚側1/4の領域に積層します (図8参照) 。 乾燥させた後
(熱を利用して乾燥を速めることもできます) 、 歯型か
ら外し取り、 表3のデータを参考として焼成して下さい。
• 収縮によって生じた間隙は2回目のショルダー焼成で
修正します。 グレーズ焼成時に最終焼成用のショルダ
ーポーセレン(F-SM 1~5)で修正することもできます。
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Ästhetik Line Individuell
この個性的積層法では、 パワークローマおよびオパー
ル効果陶材により審美性の非常に高度な、 自然な修復
物を製作することができます。 ステイン材パワークロー
マを使用することのより、 歯の色調を個人に合わせて
表現するために、 彩度の高い陶材および蛍光効果の陶
材でフレームを積層することが可能となります。 カッ ト
バックの後、 切縁領域をオパール効果切縁色、 切縁を (
たとえば) オパール効果陶材のスカイ(Sky)およびオー
シャン(Ocean)、 そして歯頚部およびコアー領域をオパ
ール効果陶材のサンライス(Sunrise)およびサンセッ ト
(Sunset)で補います。