ECT3000
ワイヤハーネス内部の短絡
ワイヤハーネスの内部でよくあることは、�本のワイヤが互いに近
接して平行に走っているということです。�本のワイヤは一方向に
流れるプラス線と反対方向に逆流するアース線です。この場合のよ
うに、信号源が信号リターンとほぼ平行に走ると、それらは互いに
打ち消し合い、信号強度が大幅に低下します。
一度に�本のワイヤを他のワイヤから引き離して、それらの間にあ
る程度の距離を作ることができます。ワイヤを他のワイヤから遠ざ
けると、その領域で信号キャンセル効果がなくなり、ワイヤの信号
強度が増加します。これで、レシーバーのピックアップ領域と平行
にワイヤを保持することで、レシーバーでワイヤの読み取り値を取
得できます。受信機の方向指示器に注意してください。反対方向を
示す他のワイヤを確認します。これで、両方のワイヤが同じ回路に
あると想定できます。問題が見つかるまで、ハーネスに沿って両方
のワイヤをペアでトレースします。(図を参照)
受信距離とその意味
並列回路をトレースする場合、�つのワイヤに別のワイヤよりも強
い「接地回路信号」が存在するかどうかを判断できます。信号が強
いワイヤは、より大きな電流を流します。これは、信号が強い回路
は、他の並列分岐と比較して抵抗も低いことを意味します。この情
報を知っているだけで、回路の障害を特定するときに役立ちます。
レシーバーが短絡/接地回路信号にロックされたら(「短絡/接地回
路の感度のロック」を参照)、ワイヤの近くでゆっくりと下げなが
ら、ワイヤまでのピックアップ領域の距離をメモします。たとえば
、レシーバーのインジケーターは、一方のワイヤで約�インチ、も
う一方のワイヤで�インチになっていることがわかります。レシー
バーを�インチ離すワイヤは、レシーバーを�インチ離す回路よりも
強い信号を送信しています。どのワイヤがより強い信号を持ってい
るかを理解して判断できるように、これを知っておくことが重要で
す。これが、問題のある回路を隔離することが常に推奨される理由
です。回路を分離することで、正しい回路をたどることが保証され
、他の並列ワイヤまたは回路との混同を回避できます。
(「回路の分離」を参照)
供給信号
戻り信号
ワイヤを他のワイヤから
引き離して、信号を読み
取ります。
供給信号
戻り信号
JP