LED
LIMIT(リミット)LED - システムがクリッピング状態に近くなってい
ることを示します。最大ピーク時に稀に赤く点滅する状態は許容範囲内
です。短時間のダイナミックなピーク全体を通して赤く点灯する、また
は常時点灯している場合は、システムが過度にドライブされていること
を示します。赤 LED が過度に点灯する場合は、 ミキサー(またはスピー
カー入力に接続している他のソース)のアウトプット・レベルを下げて
ください。
SIGNAL(信号)LED - インプットで有効な信号が検知されると緑に点
灯します。
POWER(パワー)LED - スピーカーが電源に接続されている状態で電
源スイッチをオンにすると、青 LED が点灯します。
音声ケーブルの接続
信号インプットとリンク・コネクターはバランス仕様です。ピン配列は
次の通りです。
信号
コネクター
ホット(+)
ピン 2
コールド(-)
ピン 3
シールド(GND)
ピン 1
標準的なバランス接続は、信号 2 線+シールドで構成されます。通常、
シールドは両端でグラウンドにレファレンスされます。グラウンドルー
プやノイズ対策として片端(多くの場合入力側)がリフトされることも
ありますが、この手法は最終手段としてのみご使用ください。ハムの軽
減にはつながるものの、シールドがアンテナとして機能してしまい、ラ
ジオ周波数の干渉を引き起こしてしまうことがあります。
単一の音声ソースから複数のエンクロージャーをドライブさせることが
できます。 ソースの出力を一台目の XLR インプットに接続し、 そのスピー
カーの XLR リンクから次のスピーカーの XLR インプットへと接続しま
す。
ゲイン構造とリミッティング
VSXNET は低レベルのソースでスピーカーのフル出力を得られるよう
に設計されています。4 dBu の入力で設計上の最大 SPL に到達します。
信号経路上は 10 や 20 dBu ものレベルを扱うだけのヘッドルームが確
保されており、音声の再生時にクリッピングを回避するために必要に応
じて高品質なコンプレッションが施されます。
イコライゼーション
VSXNET ラウドスピーカーは、システムの限界を補正するためのイコラ
イゼーションは必要としません。イコライゼーションが必要とされるの
は、空間の音響特性の補正用途のみとなります。
リギング時の安全確保
専用ハードウェアを使った Tannoy Professional スピーカーの設置は、
作業を行う資格を持ったインストーラーの手で、設置場所の安全規定や
規格に沿って行われるようにしてください。
警告:国や地域によってフライングの法的な条件は異なります。設置を
行う前に、必ず地域の安全規準の監理機関に確認を取ってください。ま
た、設置を行う前に、法規・内規を十分に確認することを推奨します。
リギング用ハードウェアと安全手順に関する詳細は、VSXNET シリーズ
/ VS シリーズ/ VXP シリーズのハードウェア・マニュアルをご参照く
ださい。各マニュアルは www.tannoypro.com から入手できます。
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